コーデン技術の歩み

株式会社光電製作所(コーデン)は、旧海軍の優れた電子技術の平和利用・民間利用を目的として1947年(昭和22年)に創業しました。
以来、世紀を越えて、コーデンは独創性を重視した事業を展開しています。

  • 黎明期
  • コア技術の確立
  • さらなる発展
  • そして未来へ

黎明期

近代漁業への貢献

海軍技術研究の中枢にいた元海軍技術大佐伊藤庸二工学博士と技術者たちは、1947年(昭和22年)に光電製作所を創立しました。折しも食料不足の時代、コーデンの無線方位測定機「方探」は航海の安全と漁獲の増大を実現し、画期的な近代装備として急速に普及しました。このことも契機となって、わが国の漁業は近代漁業へ躍進していったといわれています。自由な研究開発と技術活用の場を求め集まった人々はいくつもの独創的な製品を生み出して、今日の基礎を築きました。

コア技術の確立

世界初、わが国初の製品を次々と開発

画期的なブラウン管式無線方位測定機、わが国初の純国産ロランA航法装置やシンクロソナー、世界初のカラー魚群探知機や船舶用カラーレーダー、米国や日本の市場を制覇したロランC航法装置など、コーデンはトランジスター化・IC化・コンピューター化・カラー映像化といった技術革新を他社に先駆けていち早く取り入れ、エポックメーキングな製品を次々と市場に送り出してきました。コーデンの製品は世界の海でも高い評価を得ています。また、多数の研究開発テーマが国や公的機関による研究助成金の対象となり、いくつもの製品が各国で優秀製品に選定されています。船舶用電子機器業界初のGマーク選定商品も、コーデンの製品です。GPS航法装置でも、衛星の数がまだ揃わない早い時期から船舶用の装置を開発しています。

また、コーデンは、わが国のコンピューター史にもその名を残しています。1957年(昭和32年)には、早くも真空管に替わるパラメトロン素子を使った実験機を完成し、1960年(昭和35年)には科学計算用コンピューターKODIC-401を開発しました。この伝統あるデジタル技術は、通信ネットワークの分野でも結実しています。

さらなる発展

コア技術を融合した新分野でのユニークな製品開発

情報信号処理技術と海洋の厳しい条件下で使われている測位測距測深技術が交流することにより、ピラミッドや古墳の調査で一般にも知られるようになった地中埋設物探知装置「地中探査レーダー」、最先端の土木工事で活躍する「超音波側壁測定装置」、大型タンカーの安全接岸を実現した船舶接岸誘導システム「レーザー接岸速度計システム」、電波監視に活躍する「陸上用無線方位測定装置」など数々のユニークな製品も生まれています。

そして未来へ

「技術」に課せられる使命と責任

日本初の3次元パノラマプロッターや超高精度レーザー距離計の開発など、コーデンの技術への挑戦は絶え間なく続いています。今、「技術」は、確かな知性と感性の下で自然と共存しなければなりません。19世紀前半、一見遠いと思われる数々の対比的な事象(例えば自と他、利と害など)はそれぞれ違った世界にあるのではなく実際には連続した一つの円の内にある、ということを述べた二宮尊徳の思想も、「技術」と環境との調和が欠かせない現代に通じる考え方の一つといえるでしょう。「技術」と環境との調和を図りつつ、「技術」に求めれられる使命と責任を果たしながら、未来を拓くエレクトロニクス企業としてコーデンはこれからも力強く前進していきます。


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