超長距離高精度距離計の開発-JST委託開発事業-を成功裏に完了 |
2006年9月8日 |
独立行政法人科学技術振興機構(JST)の委託開発事業である「超長距離高精度距離計」の開発が完了し、この度JSTからプレス発表が行われました。
「高速測定する超高精度レーザ距離計の開発に成功」(10Kmを測定しても誤差10ミクロン以内)06.09.07
この高精度レーザ距離計は、当社がJSTの委託を受け、東北大学電気通信研究所(伊藤弘昌教授)の研究成果であるFSFレーザを距離計測システムに応用・実用化したものです。本開発により光ファイバ中10kmにおいて0.01mm精度での安定した距離計測性能を実証しました。また、本装置を高精度レーザスキャナ(注)と組み合わせて構成した光3次元座標計測装置により、精度50umの3次元点群が160点/秒で得られることも同期間中に実証されました。これらにより、レーザ距離計測システムとしての極めて高いポテンシャルが証明されたことになります。
(注)開発:東北大学電気通信研究所伊藤・四方研究室、株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ
高精度レーザ距離計はその計測精度・速度・感度を活かし、ファイバを用いた大型構造物のひずみ計測・圧力計測等のセンサへの応用やファイバセンサを組み合わせたリモートセンシングシステム等への応用などが可能な技術です。当社は、近年特に産業界からの要望が強い非接触光3次元計測等への適用も可能な技術と位置づけており、各方面のご指導をいただきながら製品化に向け更に開発を進めます。
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